鼠力機関

鼠くらいの精一杯の力でもろもろぶん回せたらいいのにねえ。

ドキドキ!初めてのカウンセラーガチャ:大失敗編

[垂れ流し][うんこ]


最近だいぶ身体とお頭をやらかしたので、
かかっているお医者さんから薬以外の療法としてカウンセリングを勧められたわけです。

お医者さん自身は非常に信頼のおける方ですのでまあやってみっかー。
と軽いノリで引いたカウンセラーガチャ、大爆死。
見事な"バカウンセラー"を引いてしまって、
もうお薬サイコー、毎日決められたとおりに薬を飲んで耐えたほうがマシ。と思うまでにドン引きました。


病気って特有の顔貌(プレコックス感とかいうアレ)があるじゃないですか。
なんかそんな感じで、
「ああこの人聡いな」「こいつやべぇわ、なんかやらかすぞ」っていうのが大体人相でわかるんですけど、
今回当たったカウンセラーは既に「あ、あんま頭良くねぇな...」って雰囲気が漂っておったわけです。
で、案の定、カウンセラーは「否定」そして「持論の展開」から始めたんですよ。
カウンセラー、仕事して。


まず抱えている問題点を話してくださいと言われたので、
自分の頭という部位への異様な執着を説明したところ(頭を物理的手段で徹底的に破壊しかつてと今を終わらせたい)、
「では身体についてどうお思いですか?」と。
だもんで、首から下なんてのは意思の通りに動かす道具であり、
また外部の刺激の受信機として機能する、いわば己と一体化した乗り物であると答えたわけです。
と、カウンセラー曰く。

「それでは心と体がばらばらになってしまい、統一ができません。
脳との連携をとってリラックスする、頭と体が同様に休まる状態をつくり出すために、
ヨガやお香などのヒーリング効果の高いものを試してみましょう」とか言い出すわけですよ。

......え?
いい年こいてポカーンとしちゃったよ...?
なんだこいつ。新興宗教の手先か? 似非科学の信奉者か?
こっちは己の認知の歪みを探りに来てるんですよ。何を寝ぼけているんだこいつは。
つーか待って、何、いきなり持論展開? 私の考え全否定?
と思ったところでカウンセラー、トドメ。

「手のひらを合わせた状態から、指先だけを合わせたまま、ゆっくり手のひら同士を離してみてください。
 指の先っぽだけがくっついた状態、とっても安定しているでしょう。
 これはね、人間の体に電気が流れているからなんです。
 そして人差し指はプラス極、中指はマイナス極...というように、同じ極同士だからくっつき合って安定しているんですね。
 しかし、この中でも親指だけは特殊で、無極性なんですよ。どちらでもない、傾いていないんです。
 この偏らない中立の指で、自分の体をマッサージしてあげましょう。
 心と体はひとつです。自分を一体化するために、マッサージからリラックス状態をつくりだしましょう」


同極同士、反発すんだろ。
無極性、溶媒と極体云々方面とどっちだよ。
私はとても平らな気持ちで、義務教育の敗北をはっきりとかみしめました。


目の前のバカウンセラーの繰り言はまだまだ流れ出しています。
「医師の診断から見るに、聴覚過敏による不眠がかなりおありだそうですね。
 つらくありませんか?治したくありませんか?
 では考えてみましょう。
 あなたが過敏になるべき家庭内暴力はもう終わりましたよね?
 いつも気を張っていなくてももう良くなったんですよね?
 ゆっくりで良いから、警戒を解いてみませんか?
 あなたはまるで野生動物です。常に周囲にアンテナを張り巡らして、心も体も休まらないんですよ」

は?????????????

え、何、また全否定?
そもそも家庭内暴力終わってねえし家ン中全然安全じゃねえし、
そもそも仕事で気を張ってるし、ていうか仕事はデジタル介護職でマジ神経すり減りまくりだし、
それはそれとして、親が親だからこそ世界には「いろんな」「人」がいるんだと理解した、
だからこそ私はお前の顔面からお前の人となりを看破できた。
一発で見抜けないと「殺される」からだ。
私は死にたい、死にたいけど「殺される」のはまっぴらごめんだ。

野生動物?上等だ。おかげで今まで生きてきたんだ。


まぁそんな塩梅で、カウンセラーガチャは見事な大失敗に終わりました。
しめて1万円。やー、いい授業料だったと思います。


バカウンセラーはカウンセリング終わりに、
「いいことをひとつ教えてあげましょう。
 もしパニックが起こったら、
 さっき言った無極性の親指で、眉の少し上をゆっくりと刺激してあげるんです。
 過去の思い出は後頭野に集中しているんです。
 だから前頭野に物理的な刺激を与えてあげて、バランスをとってみましょうね。
 だまされたと思ってやってみてください。
 最初は効かないかもしれない。
 だけど、諦めずに続ければ、いつかきっと効いた!って日が来ますよ。信じてください」
と、ありがた迷惑な「おまじない」を置いていきました。


私がそれを実践する日はまあ当たり前だけど来ないでしょう。
プラセボとパブロフで何とかなるようなニンゲン様はきっとそんなものやる前に宗教にハマるでしょうし、
私は野生動物だから、もう少し賢く生きて死んでいきます。

幼少時に守られるということはなかったし、
現在も「守ってもらう」「安心する」という発想が基本ありません。
全ては自分の頭で考えて自分で動かねばならない。
自分で自分の身を守る、これは私が「野生動物」だからなのだった。当たり前の話、なのだった。
改めて気がつかされたので、そこに関してはバカウンセラーにお礼を言わないといけないね。
だまくらかされないように、眉に唾でも塗っておきますよ。「親指」でね。

ところでこのバカウンセラーのハマってるニューエイジとかホメオパシーっぽいそっち系の似非科学の流派って何なんでしょうね。
そっちが気になって私ったら今日も眠れません。