鼠力機関

鼠くらいの精一杯の力でもろもろぶん回せたらいいのにねえ。

写真を撮る手が重要なんだ

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090503/1241315990

写真をとってもだめにする面白いことをなさっていたので書いてみる。
誤解してる人が多いみたいだけど、これ、実践したら下手になると思う。


このおじさんがいうには、
「気持ちのいい写真=フレームの中にちゃんと収まっているかどうか」
だそうだけど。
あたしゃそうは思いませんよ。
収まっていりゃいい写真なのか?
だったらそこいらの記念写真はみんな「いい写真」になってしまう。
そんなの構図とは呼べません。


いちいちこの人の語尾に噛みついていてもしょうがないのでざっくり。

下手。
自分に自信もちすぎじゃないでしょうか。
しかも自分の写真に「絶妙な」「珍しさ」といった賛美の文を載せること自体、説明・情報発信として偏りがあると思う。

そもそも、構図以前の問題だと思います。
人に見せられる写真じゃない。こんな色味はまずありえない。
解像度だって悪いし。携帯電話についているカメラで撮った写真を、フォトライフの明るさ調整で無理矢理いじったようにしか見えない。

肝心かなめの構図だって間が抜けている。
例に挙げている「抜け」やら「裁ち切り」やら、逆に、慣れてない人ががんばって撮りました!って印象。
ちっとも大胆な構図のくずし方じゃない。写真自体がくずれています。

きっとこの人は本当に写真が好きで書いたわけじゃなくって、
アクセス数がほしくて書いたんだろう。
名前も公表したみたいだしね。
写真が大好きで、まがりなりにも撮ったものを人に使ってもらえるようになった身としては、
この人のこの記事はあまりにも「気持ちが悪い」ものでした。

大事にしたいことどもを、写真で撮って残しておく。そこにさかしげな小細工なんていらない。
ましてやそれが嘘っぱちだったらなおさら。

その場限りの小賢しい装いではなく、
謙虚に、地道に、ものを撮っていこうと思った次第です。