鼠力機関

鼠くらいの精一杯の力でもろもろぶん回せたらいいのにねえ。

一時的なまとめ

ばーさんが亡くなった。

この2ヶ月ほど痴呆であれやこれやとしていたのだけれど、
やはり夏は越せなかった。

月曜の明け方に地震があったので、
眼を覚ましたついでにと様子をみにいったら死んでいた。

トイレに立とうとしてそのまま死んだらしい。
西に頭を向け、
畳の上で、仰向けに転がっていた。
口をぽかんと開いて、気が抜けてあくびでもしたみたいな表情だった。

問題はそのあとである。

自宅で死んだもんで、
鑑識が来ちゃったりして再現ドラマなどやってた。
(使ってるカメラがCANONのいいヤツだったのでうらやましかったり。)

式場はどこも空いてない。
ばーさん腐るがな、と右往左往してる我々に、鑑識が手配してくれた業者は苗字がナイスでちょっと笑った。

じじいは長年連れ添ったはずのばーさんに見向きもせず線香を手向けもしない。
昔っから仲が悪うござんした。
そのツケを食らうのは残った自分とか母親とか。
線香を絶やさず手続きもして仏さんの横で生臭いカネの話もしたり。

忙しくしていたら翌日が大好きな作家の命日だというのに合掌を絶やした。
7年目にして。

死化粧はかなりかかったが、してもらって本当に良かったと思う。
ばーさんはそういうのが大好きだったから。
どうせならスナップ写真でも撮ってやりゃ良かったな。
お気に入りの口紅と香水もつけた。自分が塗ったらはみだした。不器用です。

そうそう、さっき遺影が届いたけど、児戯にも等しい合成で30kもとるのね。
これなら自分でやったほうが良かったな。レタッチで日銭を稼ぐくらいの技術はあるので。

家族全員誰ひとり泣いてない。
ドライなのではなく、「来るべきものが来たなー」という感じで。
妹だけはちょっと泣いたけど、
途中から泣き声が「おばーちゃん!」から「おばあさまぁぁ!」になってたのでやる気がないんだなと思いました。

そんなこんなでまたそのうちまとめるとおもう。
今日はこれから通夜です。